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スマホ時代に眼をメンテナンスするという考え方

2023.01.23

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それほど目が悪くなかった妻の視力がここ数年で急激に悪くなっており、夫婦で「老化現象だね」と片づけていた。また、中学1年の長男は軽度の斜視があり、最近スクリーンタイムが長く視力の低下を心配していた。

そんな折に以前勉強会でご一緒させていただいた眼科医・川本先生が本を出版され、その内容がまさに、最近気になっていた事象だったので興味深く読ませていただいた。

人生100年時代、自分の歯で食べれなくなったら健康寿命が短くなると考え、歯のメンテナンスは定期的に行ってきたが、目をメンテナンスするという考えを持っていなかった。

しかし、この本を読んで考え方が変わった。

歯だけでなく眼もメンテナンスが必要だ。

本書で紹介されている、失明の3段階のうち、いずれかの失明状態になった際にはQOLが下がることは明白。スマホの普及、コロナを原因とした巣ごもり、リモートワークなど生活様式の変化により目と対象物の距離が近い状態で行う作業「近業」が急速に増えていることは実感している。この近業が近視をさらに悪化させている。さらに悪化すると失明に繋がる。それは子供も親もだ。早急に対策が必要だと気付かされる。

医学的に近業を強いる小さなデジタルデバイスの使用を1~2時間続けると近視が進むことが分かってきたとのこと。長時間スマホ近業による目の緊張状態が続くと仮性近視と言われる近視状態に。さらにそのまま近業を続けると軸性近視といわれる治療不可の近視に。これは眼軸長が伸びるのが原因。この眼軸長を定期的に測定できれば良いが今の日本の公的医療制度では予算的に難しそう。

とすればやはり自分自身で何とかするしかない。

紹介されている中で私自身が実践できそうな近視抑制法として「近業時間を減らす」「1日2時間以上の戸外活動」。ただし、実はこの近視予防法は80年前から変わっていない。それでも近視は増えている。皆この抑制法が実践継続できていないのだ。やはり人間は弱い生きもの。

そこで、川本先生は対策となる近視抑制法を行動経済学と組み合わせて継続実践できる形で紹介している。いくつか抜粋すると、

「近視年齢で表現する」(屈折度数を年齢に言い換えて表現するそうで、ド近視の私は近視年齢75歳です(涙)やばい)

「1週間で戸外活動時間を帳尻合わせ」1日2時間の戸外活動が推奨されているが、これを1週間で14時間という枠で捉える。平日は1時間ずつ休日にドバっとという形で心的ストレスを和らげる方法。

「20-20-20」ルールの継続方法 タイマーやアプリを利用して通知がきたら目を休める。「20分継続して近くを見た後は、20フィート(6m)以上離れたものを、20秒間見つめる」とのことですが、これをやると確かに目が休まる気がします。

近業を近業でなくすためにデバイスを大きくする。PCが小型化し解像度は上がっているのでノートPCの中が見えないです。自分自身はノートPCを大きなモニターにつないで使用しているので大丈夫。

GIGAスクール構想に基づき全国の小中学生にタブレットが配布されているこのタイミングで「デジタルデバイスによる近業はNG。他国のように使用時間を制限せよ」と言いづらいことをズバリ明言されており非常に信頼できます。

最後に、シリコンバレーの重鎮は、子どもにスマホを使わせないそうです。

ビルゲイツの子ども14歳まではスマホを持たせてもらえず、ジョブズの子どもはスマホをそばに置くことするらしない。世の中にPCやスマホを普及させた方々そうしているのですから、やはり何か対策を取る必要はありそうです。

石丸直樹

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