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自動車の「オートライト」機能搭載義務化へ
2016.10.05
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「オートライト」ってご存知ですか?
これは暗くなると車に搭載されたセンサーが周囲の明るさを感知して自動で点灯・消灯をする機能で、日本自動車連盟(JAF)の調査によると、今は約3割の車にオートライトが搭載されているとのこと。
この「オートライト」機能の搭載が、2020年4月以降に売り出される新型車から義務付けられることになるそうです。
国土交通省は10月に道路運送車両法に基づく車の保安基準を改正する方針で、オートライトの義務化についてまとめると
①1千ルクス(晴れの日の日没15分ほど前の明るさ)未満になると、2秒以内に点灯する
②7千ルクス(国際的にも安全運転に十分といわれる明るさ)を超えたら、5分以内に消灯する
③1千~7千ルクスで点灯するかどうかはメーカー各社の判断に任せる
④昼間や停車中は手動で点灯・消灯ができるが、夜間走行中は強制的に自動点灯
ということのようです。
今走っている車のオートライト機能はドライバーが手動で点灯・消灯することもできるものですが、新基準では、暗くなったら走行中は自分で消すことができなくなります。これにより日没前後などに歩行者が車の接近に気づきやすくなったり、暗くて視界が悪くなっているのにドライバーが「まだよく見える」と思い込み、点灯が遅れて事故につながるのを防ぐ狙いがあります。
私自身にも経験がありますが、夕暮れ時に運転をしていると、ついさっきまでの良く見えていた感覚だけが残っていて、ライトの点灯が遅くなってしまうこともあると思います。そしてぽつぽつと周りの車がライトを点灯させ始めて、あっ!と自分も気づいて点けるなんてことも・・・。
雨の日、トンネル、夕暮れ時、そんなついうっかりライトを点け忘れてしまうような「まだ見える」微妙な暗さの時にこそ、実は歩行者(特に高齢者)を巻き込む悲しい交通事故が多く発生しています。2020年以降も新車でなければ新基準のオートライト機能は義務付けられていないので、街を走る車すべてがオートライトというわけではありませんが、確実に早めの点灯走行は増えるでしょう。そしてオートライト機能のついていない車を運転中のドライバーにも、早めの点灯を気づかせ促せるような役割も果たしてくれると思います。この新基準が、少しでもドライバーの安全運転意識の向上と交通事故の軽減につながってくれることを切に願ってやみません。
(参考:朝日新聞デジタル、産経新聞)