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秋ナスは嫁に食わすな・・・本当の意味?
2016.09.05
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9月に入り、黄金色に染まった田んぼの上をトンボの群れが数多く見られ、秋の気配が感じられるようになりました。
さて、食欲の秋になってまいりましたが、秋は夏に続いてナスの美味しい季節です。そして、秋ナスといえば「秋ナスは嫁に食わすな」という言葉を耳にします。実はその解釈にはいろんな説があるのですがご存知でしょうか?一般的によく使われている解釈は「秋ナスはとても美味しいので嫁なんかに食べさせるのはもったいない」という姑さんの意地悪な気持ちを表しているというもの。また、ここでいう「よめ」は「夜目(よめ)」と書き、ねずみのことを指しているという説もあります。つまり、美味しい秋ナスをねずみに食べさせるのはもったいないという意味。どちらも美味しいものを取られたくないというネガティブな気持ちの解釈ですね。
一方でポジティブな解釈には次のようなものがあります。「夏野菜のナスには体を冷やす働きがあるので、涼しくなってきた秋にナスを食べて出産を控えたお嫁さんの体が冷えすぎないように」という、姑さんのお嫁さんを気遣う優しさからの言葉だというものです。
この秋ナスにまつわる“嫁いびりの意地悪姑”と“嫁を気遣う優しい姑”、どちらの説が正しいとも言えませんが、まったく逆の意味になっていることが面白いですね。いずれにせよ、秋のナスが美味しいことに変わりはありません。また、鮮やかな紫色をした皮にはナスニンというアントシアン系の色素が含まれており、目の疲労や視力の回復、活性酵素の働きを抑制してガン予防、動脈効果や高血圧を予防するという効果があるといわれており、ぜひ食べたいところ。焼きなす、煮浸し、田楽、からし漬け、麻婆ナスなどなど。皮を残していいレシピなら、剥かずにそのまま調理することがオススメです!