お客様をがんからお守りする運動~その2~
2010.04.21
ルプラスのお仕事
東京海上日動の山口支店にて「お客様をがんからお守りする運動」 を実施しています。
支店では知識を高めるために社員が持ち回りで豆知識を発信する”AngeelMail”というチェーンメールで情報交換をしていたそうです。今日はそのメールの中から若い女性社員のメールを紹介したいと思います。
↓↓↓ここから
皆さんのAngeelMailとってもためになる豆知識が満載で、ちょっとプレッシャーです..。
私はみなさんほど立派なことをお伝えできませんので、自分自身のがんにまつわる経験、そこから学んだがんの恐ろしさ、今思うことを、自分の言葉で伝えさせていただきます。
私は祖母をがんで亡くしました。
母が一人っ子だったため、唯一の孫である私達姉妹を本当に大事にしてくれた、大好きな祖母でした。
祖母は左顎にがんが見つかりました。一度手術をしたものの、その後たくさんの転移が見つかり、、、最終的には『在宅ホスピス』という形を選択しました。
*ホスピス*
延命を目的とするものではなく、身体的苦痛や精神的苦痛を軽減することによって、人生の質、クオリティ・オブ・ライフ(Quality of life、QOL)を向上することに主眼を置き、医療的処置(緩和医療)に加え、精神的側面を重視した総合的な措置をとるターミナルケアを専門に行う施設
しかし、祖母の苦痛を取り除くことは出来なかったように思います。
手術によって左下顎を大きく切除していた祖母は、家に帰ってきてからの5ヶ月間まともな食事は出来ませんでした。小太りで食べることが本当に大好きな祖母だったのに、食事は流動食に近いスープのようなものだけ。
痛みを和らげるための強力な薬は、祖母の人柄をがらりと変えてしまいました。
意地っ張りで頑固で、天邪鬼な気の強い祖母だったのに、
まるで子供のように
「ひとりじゃご飯食べれないっ。」と泣きながら駄々をこねる姿は別人のようで、私はそんな祖母をなかなか受け入れることが出来ませんでした。
このころは、家族の中に笑顔はほとんどなかったように思います。
介護の疲れももちろんのこと、日に日に弱っていく祖母の姿を目の前にするのはとてもとてもつらいことでした。
8ヶ月の苦しい思いをして息を引き取った祖母の遺骨は所々青緑色をしていました。がんはこんなにも祖母を苦しめていたのか・・・と、その恐ろしさを目の当たりにしました。
目の前で、手を握って看取って上げられたことはよかった。
でも、
「もっといい病院に診せていれば、もしかしたら・・・」
「本当はもっといい治療方法があったんじゃないか・・・」
「あの時無理に手術をしなければ・・・」
「もっと早くにがんが見つかっていれば・・・」
「ちゃんと健康診断を受けていれば・・・」
「もっと気遣ってあげれば・・・」
・・・たら、・・・れば、
できなかった、という後悔は本当に引きずりますね。
もうこんな後悔はしたくないし、大切な人にもこんなつらい思いはしてほしくない、と強く思います。
がんについて学び正しい知識を持っていれば、できるだけのことができれば、こんな後悔はせずにすむのではないでしょうか?
また、その知識を伝えることができれば、周りの人にもこんな悔しい思いをさせずにすむかもしれません。
進んで学ぶことはできても、平穏な日常の中で「がん」について伝えるというのはなかなか難しいし、勇気が必要になります。しかし、キャンペーンという名目があると、自然にその話題を口にすることができます。このキャンペーンは消極的で口下手な私にいいきっかけを与えてくれたと思います。家族や友人に、少しずつではありますが伝えていっています。
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皆さんはこのメールを読んでどのように感じられましたか?
こうしてブログに転載することで少なくとも100人くらいの方には、この思いをお伝え出来るかもしれないと思い、思い切って載せてみました。また、今後の活動(ブログ上でも)でがん検診の大切さやがんに関する知識の情報提供を行っていきたいと思います。